prisondiary’s blog

鬱病&クレプトマニアのボクが刑務所からの日記をお届けしています。

ルマンドを食べながら泣いた夜 In 刑務所

収監4週目

 『12月1日(木)』22日目

 12月になってしまった。時間の進み方が遅く感じ、それが精神的にもかなりツラいが、安定剤のおかげで夜眠れずに気が狂いそうなくらい思い悩む、ということからは逃れられている。21時から7時までの10時間だけでも何も考えなくて良いのは助かる。

 そういえば今月から、新聞が毎日読めるよう購読希望を出していた為、読売新聞が入った。何となく「コボちゃん」が読みたくて選んだけど、日経とかにすれば良かったかな?結構読み応えがあって、隅から隅まで読むには半日くらいかかりそう。そんなジックリ新聞なんて読んだことがなかったな。株式欄が気になるが全く分からない。 

 今日の体重は74.9kg。もっと運動したいが、なんか30分以上の外運動が平日なのにない日がある。土日にないのもツラい。法律では休日以外は1日30分以上の運動が定められている。まぁ、室内放送で9時45分と14時45分に15分ずつ、「体操しましょう」の放送がかかるワケだけど。でも国連決議では1日1時間以上の運動をするように定められている。日本が常任理事国入りしたいなら、こういうことからグローバルスタンダードするといいと思う。

 昼食後の暇な時間、Mからのお菓子の差し入れ!こういう出来事が、かなり気持ちを前向きにさせてくれる。ルマンドをボリボリ食べながら泣いた。手紙を書こう。

 

 『12月2日(金)』23日目

 朝イチで、「勾留更新」12/13日〜1ヶ月、と言われる。あまり意味が分からないが、このままの状態なのだろう。控訴中だし。昼食前にO弁護士が面会に。控訴をした時点で、法的には第一審の弁護士はボクの弁護士ではなくなり、新たに移送か国選かで「第二審用の」弁護士を決めなくてはならない。諸事情あって、O弁護士はココに面会に来るごとの課金制と言ってきた。ハイハイ。遠回しに「サヨナラ👋」と言われたわけだ。保釈されなかった為に困っていることを頼んでみたが、果たして動いてくれるのだろうか疑問だ。12月5日に、再度Mが来てくれるみたい。楽しみ。手紙は無事に届いているだろうか?

 

 📝Prisonメモ📝

 通常の刑事事件では、起訴と同時に2ヶ月間の勾留が自動的に付き、その後、1ヶ月ごとに検察官が勾留更新の手続きをする。勾留された被告人の多くは、裁判が終わるまで拘置所で生活をすることになる。

 

 『12月3日(土)』24日目

 休日モード。朝から寒く、ヒートテックを着込んでもまだ寒い。極寒。このまま暖房が入らないと思うと恐ろしい。運動を思うようにできないのがストレスとなっている。入所前、ボクは精神科のクリニックに通っていて、そこではうつ病や依存症のプログラムの中に、「運動療法」を取り入れていた。プロボクサーの資格を持つ先生もいて、ボクササイズを行っていた。かなりツラいし、やる前はホントに嫌なのだが、1時間思いっ切り汗をかき、サンドバックを叩くと、思いの外、スッキリとした。1日の運動が20分以下だと認知症リスクが3倍という報告もあるくらいだ運動不足は脳にも良くないのだ。

 差し入れの本「株は夢をかなえる道具」を読み始める。杉原杏璃さんという元グラビアアイドルの方が書いた本。ムショ内でも株ってできるのだろうか?

 

  『12月4日(日)』25日目

 25日目の日曜日。特に何も無い。お休みモード。未決囚のボクは平日も大してやる事はなく、ゴハンか休憩か睡眠か、といった具合なのだが、それでも平日は差し入れが入ったり、運動に出たり、風呂があったり、面会があったりとイベント事が巻き起こるわけだが、休日はそれもない。必然的に本を読んだり、書き物をする時間が長くなる。パソコンはおろか、スマホもテレビもない拘置所では(既決囚にはテレビあるらしい)ラジオと官本、私物の書籍のみが娯楽である。休日はこのラジオが平日より放送時間が多くなる。9時から45分ほど放送され、9時45分から室内体操放送が15分。10時からまたラジオが流れる。だけどこれ、1時間番組なのに10時30分になるとブチっと放送が終わってしまう。これが11時からもそう。たとえ2時間番組であっても11時30分にブチッ!日曜は音楽のカウントダウン番組が多いんだが、これが大切な上位曲を聴けずに終わる。という何ともモヤモヤする編成となっている。15時からも平日はTokyo FM の「THE TRAD」という音楽番組が流れるが、ボクには今だに最後まで聴いたことがない。

 今日は特にやることもないので、新しいノートに2026年10月までのカレンダーを書く。3年10ヶ月後までのカレンダー。ノートのページにすると結構少なくて、気分的にはやって良かった。