prisondiary’s blog

鬱病&クレプトマニアのボクが刑務所からの日記をお届けしています。

未決囚は寝てばっかり。

『11月19日』

 2度目の土曜日。土日祝は、面会や願い事、風呂や外運動などのイベント事がないため、シンと静かに進行する。その代わり、ラジオの放送時間が平日より長い。

 朝9時からNHK -FMの「世界の快適音楽セレクション」は、昔大好きだったギターインストドゥオのゴンチチがパーソナリティ。ゴンチチ、好きだったなぁ。90年代のネオ・アコースティックブームを思い出す。遊佐未森など、バンドブームの昔とは真逆の音楽も静かに流行っていた。そんな昔を思い出すサウンドに少し癒される。

 

 ここにきて。1日の過ごし方の流れができてきた。

  7時,起床→点検(布団は畳んで正座で待つ)→7時10,朝食(「配当!」と放送が入る)→願い事(平日のみ)→8時30,過ぎ風呂(月・水・金)→外運動(週3ぐらい)→11時40分,昼食→12時15分,午睡(布団を敷いて寝てもOKな時間)→14時45,室内運動(放送が流れる)→16時,夕食→16時30,点検→17時,仮就寝(布団敷いてもOK)→21時,消灯・就寝

21時から7時まで10時間も寝ることになる!!脳がとろけるんじゃないか?その他、「午睡」と呼ばれる昼寝ができる時間や、ぶっちゃけ17時以降も寝ることが可能1日16時間30分も寝られるって何??なるべく読書をしたり、勉強したり、体を動かしていこうと思う。差し入れの「チョコパイ」が最高!9個入りだが、1日で既に残り4個。部屋でのランニング55分・腹筋30回・ストレッチして開脚180°を目指そうと決意した。

 

 Prisonメモ📝

塀の中は規則正しい生活が待っている。1日のタイムスケジュールは毎日、同じことの繰り返しである。ことに「未決囚」は作業もなく、自由時間だらけだ。(監禁状態ではあるが)

 

『11月20日』

 朝食後、昼飯(11時40分)までの4時間の過ごし方がツラい。この時間は横になるのはNGなのでイスに座り、机に突っ伏してウトウトするが、学生が授業中に居眠りする格好で、全く眠れない。夜、起きてしまうので、午前中のこの4時間が1番眠いのに....。昼食後、12時15分に消灯され、「午睡」という布団を敷いてもOKな時間になるのだが、午後になると目が覚めてしまっているし、この日曜はラジオで「のど自慢」が放送され、それがまあ、ウルサイの何の笑。室内でランニング運動でもしたいが、刑務官に注意されるのであまり運動もできない。囚人は運動するのも自由にはできず、「この時間は運動してよし!」と号令があった時間だけ許されるのだ。通常9時45〜の15分と14時45〜の15分、1日30分のみである。

 食生活か?少ない時間でも毎日トレーニングした効果なのか?かなり痩せたように感じる。ここに来る前は80キロあったはず。今、何キロなんだろう?購入した牛乳と野菜ジュースが初めてやってきて飲んだ。うまい!!

 

『11月21日』

 起床して朝飯。なんだか平日より、土日の方が起床時間が遅いような気がする。時計を見れないので正確には分からないが、平日7時起床に対して土日は7時30とかなのかな?今日は8時30に風呂。やはり風呂はいい。寒さも和らぐし。

 風呂上がり、ホクホクしていたら突然「部屋の移動」と言われる。●棟から▲棟へ。支給されている黒いキャリーケースに私物を入れ、今まで使っていた布団もまとめてでかい台車に乗せ、棟を移動した。今まではベットの部屋だったが、今度はいわゆる独居房、といったタタミ〝風〟な部屋だ。なぜタタミ風かというと、本物のタタミではなく、ビニール製のフェイク畳なのだ。広さは全部で4畳ほど、3畳分がタタミ〝風〟で、残り1畳分は板の間となっていてむき出しのトイレと洗面台が設置されている。他に、食器や私物を置く棚やバケツ、タライなども置いてある。このバケツ・タライは、21時の就寝後はトイレや洗面台の水を流してはNGであり(騒音的な問題)、このバケツ・タライに事前に水を入れておき、用を足したりした際には、その水で流す...という決まりがある。手を洗うのもタライの水で行う。新部屋は、前のベットの部屋より全体的にキタなく、少し嫌になる。タライの裏などは、びっしりカビが生えていて吐きそうになった...。部屋を掃除してみた。面会は誰も来ず、淋しい。室内運動時間は主にランニングをする。その場で足踏みランである。タタミ風の方が、足への負担が少なく、そこだけは◯。ふぅ...。

 

 Prisonメモ📝

独居房は文字通り、一人部屋。4畳ほどの部屋に、トイレや洗面台、小机、私物用の棚などが備え付けられている。