prisondiary’s blog

鬱病&クレプトマニアのボクが刑務所からの日記をお届けしています。

〜ボクの判決が出た日〜 11月10日

 彼女の家で7時に起床。とりあえず黒Yシャツに黒ズボン、黒いジャケットという黒ずくめで黒いリュックをひとつ持って7時30分に出発する。まだ寝ている彼女に「行ってくるね。今日か、遅くても明日には帰るから。」とだけ告げて気軽に出た。住んでいたマンションの鍵を不動産屋に返却したりして11時過ぎに池袋のお気に入りの定食屋「美松」で昼飯。12時に親父と待ち合わせして霞ヶ関の裁判所へ向かう。裁判所ではR弁護士法人のボクの主任弁護士Oさんより「今日は、もし実刑になってもすぐに保釈になるので、その書類を仕上げますね。」と書類2枚にサインと押印。そのまま法廷へ。法廷前には友人のMさん、社会福祉士のYさん、O弁護士の上司のK先生も来ていた。13時30分、開廷。判決は「懲役1年10ヶ月」と言い渡される。傍聴席に見知らぬ男が2人いたが、閉廷するやいなやボクを拘束し、法廷の裏にある廊下に連れて行き、手錠をかけられる。そのまま検察庁へ。検察庁の狭い部屋の長イスでずっと待たされる。不安もあるが、この辺は想定内だ。弁護士からは「検察庁に連れて行かれますが、そこで待っている間にこちらで保釈手続きをして、そこで保釈になります。」と説明されていた。早く早くと待つが、2時間経っても解放されない。。。

 

 

16時頃、「じゃ出発」と言われ、車に乗せられると東京拘置所に連れて来られた。かなり不安になったが、「最悪でも次の日には保釈されるので」とK弁護士から言われていたので、まぁ気軽さもあり。でも焦る。だだっ広い部屋で荷物チェックや身体検査、何度も質問を繰り返される。リュックの中には1日分の着替えくらいしか入っていない。時計がないので時刻は分からないが、すでに18時くらいか?身体検査は最終的に全裸にさせられる。そして黒いキャリーケースをもらい、部屋に持って行ってOKな服などと共に部屋に案内される。警察署の気遣いじみた号令や扱いを知っていると、それよりかなりマイルドな印象の刑務官。ドアの前やエレベーター前などで一度停止した際には必ず白いラインの内に入り、、壁の方を向いていろと命令される。D棟7階の53号室となる。すぐに夕飯が出て食べろと言われるが、システムがよく分からないし食欲もあまりない。なんだか、どんどん絶望感が襲ってくる。なんか取り返しがつかない事になっている気が、ここに来てようやく実感してくる。だけど明日になれば大丈夫、保釈が待っている!とりあえず今日をやり過ごせばいいんだ。