prisondiary’s blog

鬱病&クレプトマニアのボクが刑務所からの日記をお届けしています。

平凡な日々の中で食事記録しか楽しみないIn 刑務所

 『12月5日(月)』26日目

 7時に起床し、9時50分に外運動でランニング30分。そして10時30から風呂!この流れ嬉しい!極寒の東拘ビル上の屋外運動場で、ランニングしてるとは言え冷え切った後の風呂は、体感的にはココでの最高のエクスタシーと言える。14時過ぎ、Mが面会に。ボクが出した手紙は2通届いてる様子。ボクと会えない期間、仕事を辞めてワーホリで2年くらい、オーストラリアに行こうと想ってると相談されて、オドロイタ。でもお互い、満足に会えないこの状況だからこそ出来ることもあるんだと思う。面会もなかなか出来なくなるのは淋しいゲド、「いいと思うよ」と答えた。それから、Mからの差し入れをもらう際、彼女が書いた指印を押すのだけれど、「関係欄」が「友人」となっていたことを突っ込んだら、笑ってた。そういえばボクは彼女にちゃんと告白もしていなかったんだ。改めて言った。「付き合ってください」彼女は「はい」と言ってくれた。

 

収監5週目

 『12月8日(木)』29日目

 親父からの差し入れで堀江貴文著『刑務所なう』が届く。ライブドア事件で2007年に逮捕され、長野刑務所で服役していた日々を綴った獄中日記だ。ボクが知らないこともたくさん書かれているけど、「あるある!」のオンパレード!それにホリエモンの文体が、過酷な状況でユーモアとウイットに溢れていて、元気づけられる。食事の記録なんかも詳細に記録されていて、さすがだな。ここ東拘では、ボクが最初にいたベットありの部屋があった棟の、ボクのひとつ上の階がホリエモンの部屋だったみたい。この本をちょっと倣って、食事メニューなどもちゃんと記していこうと思う。

 そんなワケで29日目の今日、朝食は麦飯・納豆・味噌汁。淋しいのでサバ味噌煮を米にかけて食べる。朝食後は願い事タイム。食料(お菓子)を買う。休む間もなく差し入れが届く。親父から書籍、『簿記入門』が届く。嬉しい。簿記の勉強もしたいのだけど、これで電卓が買えるかも?というのも、ここに来てすぐの「願箋」で、電卓購入をお願いしたら、「税理士としての仕事で必要とか、簿記の勉強で使用する為」など必要性がないとNGらしい。刑務官が「だから、なんか簿記の本でも差し入れてもらいなよ」とアドバイスしてくれたのだ。Aさんからも本の差し入れ。偶然にもその中にもホリエモンの本『やりきる力』があった。(笑)あと雑誌「ブルータス」。すごく嬉しいけど、みんな、もっとエッチな本とかも差し入れてくれていいんだよ!ハハハ〜。

 昼食はコッペパン・マーマレード・マーガリン・メンチカツ・ジョア。なんだこのメニューは。コッペパンを半分にして、1つにメンチカツを挟み、もう半分にジャムをつけて甘いしょっぱいを両方楽しむ。ジョアうまーい!

 13時すぎに親父が面会に来てくれた。着ていたスウェットなどを宅下げ。洗濯してもらい、また持って来て差し入れてもらうのだ。ここでは下着は洗濯してもらえるが、なぜかそれ以外は自分で何とかしなくてはならない。つまり、何日も着て臭くなったスウェットなどは外の家族や友人に「宅下げ」という、施設から外に渡す手続きをして、洗濯してもらわなくてはならない。これすごく面倒臭い。受刑者と同じように「官衣」というグリーンの囚人服を借りて着ることも可能なんだけど、ユニクロとかのトレーナーの方が明らかに肌触りも良いし、きっと確実に暖かい。せめて未決囚であるウチは

私服でいようと思う。親父とは今日はわりと穏やかに話せた。親父には1番迷惑をかけている。体、大事にして欲しい。

 夕食は、麦飯・トマト味のスープ・里芋の煮物・白インゲン甘煮。それにイワシ煮を追加して食べる。ここ数日、毎日面会に誰か来てくれて、みんなに支えられていることを実感する。先を思うと鬱になりそうだけど、ボクには待ってくれてる人がいる。ガンバらなきゃ。

 

 Prisonメモ📝

 拘置所刑務所内の未決&既決囚たちは、何か希望がある時はいちいち担当者にお伺いを立てる必要がある。このお願いの際に、「願箋(がんせん)」を使用する。刑務官に願いを書いて提出する用紙である。願箋は受理されるまでにある程度の時間を要する。